あずきは、漢方では便秘、下痢、むくみ解消に使われる

あずきは古来、むくみの解消や解毒の薬として利用されてきました。中国最古の薬学書『神農本草経』には、あずきの煮汁が解毒剤として使われていたことが記載されています。

 

実際、あずきには、尿の出を改善し、老廃物や不要物、水分を排出する作用があります。「体内に入った物を代謝し、速やかに体外に出す」という仕事は、本来、肝臓と腎臓が担うものです。肝臓と腎臓の機能が低下し、この作業が滞ると、むくみをはじめとした不調が出てきます。

あずきには、肝臓と腎臓の働きを助けると同時に、本来の機能を高める作用があるのです。あずきを使った漢方薬の処方せでは、赤小豆湯が有名です。

 

腎炎や便秘、下痢、むくみ、でき物や腫れ物、二日酔い、軽い黄痘、母乳の分泌促進に対して使われます。また、「全身がだるくてつらい」「体調が悪くて起き上がれない」という場合、肝臓や腎臓の機能が低下している場合が少なくありません。

 

例えば、「新居への引っ越しの直後に寝込んだ」「大きな仕事をやり遂げたとたん入院した」といった話を、しばしば耳にします。家の新築や大仕事に、長期問携わっていると、心身に疲労が蓄積し、肝臓や腎臓に負担がかかります。

 

それでも、家が建つまで、仕事の目処がつくまでは緊張が続いているので、不調は表面に出ません。家が完成した、あるいは仕事が成功したら、緊張が一気に緩みます。

 

すると、それまで我慢していた肝臓や腎臓が急激にへたばり、全身の不調となって現れるのです。こんなとき、飲んでほしいのが、あずきを水で煮出した「あずきスープ」です。

 

あずきには、肝臓と腎臓の働きを活性化する作用があります。心身の疲労による体調不良はもちろん、むくみや二日酔い、便秘、下痢などの症状には、比較的早い時期に効果を実感できるでしょう。

 

クレアチニンの値が2.0を超えるような場合、あずきスープでは改善できないので、こちらを使います

 

さらに、あずきスープを長期間飲み続けると、肝臓と腎臓が丈夫になってきます。特に、健康診断で肝機能値の異常を指摘されたり、肝臓病の診断を受けたりした人は、ぜひ、あずきスープを毎日飲んでください。数値の改善が期待できるだけでなく、体のだるさや疲れが徐々に軽減していくはずです。悪酔いや二日酔いになりにくくもなるでしょう。

お酒の飲み過ぎで肝臓が疲れている場合は、シジミがおすすめです。

煮汁のアクには有効成分がたっぷり!

それでは、あずきスープの作り方をご紹介しましょう。30gのあずきを水で軽く洗い、600mlの水とともに鍋に入れます。強火にかけ、煮立ったら弱火にします。

煮汁が半分(約300ml) になるまで煮詰めてください。出来上がったスープが1日分です。これを、2〜3回に分けて飲みましょう。

 

あずきを煮ると、泡が出てきます。この泡は一般に「アク」と呼ばれ、「取り除くべき」と考えている人が多いようです。確かに、アクがあると味が悪くなるので、料理本では、最初の煮汁を捨てる「ゆでこぼし」の過程が必ず入っています。

 

しかし、味ではなく、薬効を第一に考えてあずきを煮る場合は、最初の煮汁を捨てません。あずきのアクには、カルシウム、カリウム、マグネシウムといった貴重なミネラル成分が多く含まれているのです。

 

600mlの水が半分になるまで煮詰めるには、30分ほどかかるでしょう。あずきの有効成分を煮出すには、このくらいの時間がいちばん適しています。

あまり長く煮続けると、いったん煮汁に溶け出した成分が、あずきに再吸収されてしまうこともあるからです。また、長時問強火で煮たり、ふたをしたりすると、煮汁が吹きこぼれる危険があるので、注意してください。

 

あずきスープを作るときに、ごく少量の塩を加えると、腎臓の働きを改善する効果が、より高くなります。塩の量は、「ほんのり塩味がつく程度」です。

 

塩は、精製された物ではなく、天然塩を使ってください。天然塩には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれており、あずきの効能をより強化することができるのです。

 

煮出したあとのあずきも、食べるといいでしょう。そのままでもおいしいですし、サラダに散らしたり、ハンバーグの種に混ぜたりするのもお勧めです。

ただし、食欲のないときは、無理して食べる必要はありませせんん。漢方の煎じ薬と同様、スープに薬効が詰まっているので、スープだけ飲めば十分です。

 

お酒を飲む習慣のある人や、食生活が乱れがちな人、心身のストレスが多い人は、肝臓病にかかるリスクが高くなります。今は元気でも、予防のために、ぜひ、あずきスープを食卓に加えてください。

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